祝杯を上げられない安倍総理辞任
やっとというべきか安倍晋三が辞任を表明をした。しかしながら、まんまと逃げられたという印象しかない。何故なら、モリカケ問題や桜を見る会やその他諸々の疑惑に何一つ答えていないからである。昔なら、モリカケ問題が出た時点で内閣など総辞職しているのに、安倍は厚かましくも総理の座に居座り続け、有権者もそんな安倍政権を甘やかし続けた。憲政史上これほど甘やかされた総理大臣など前代未聞であろう。安倍内閣のメンツは、憲政記念館の尾崎行雄にやってきたことを堂々と胸を張れるのか?
他にも、安倍内閣がやってきたことはというと、以下の通り
である。
- 水道が売られる(水道民営化)
- 漁業が売られる(規制緩和)
- 農業が売られる(TPP)
- 種が売られる(種子法廃止)
- 土が売られる(汚染土)
- 労働者酷使(高度プロフェッショナル)
- 国民安売り(外国人労働者激増)
- 社会保障・年金削減
- 海外血税ばら蒔き(ポンコツ武器爆買い6兆円、海外に50兆円を湯水のごとく垂れ流し)
- 北朝鮮拉致問題に直接何も言ってこなかった
- 北方領土「日本固有の領土」「日本に帰属」の表現が消える
- 辺野古のサンゴの上にコンクリート投入
- 2006年原発事故対策を必要ないと無視
- 公文書を破棄、隠匿
- 統計を操作、破棄
- ポンコツ戦闘機に血税6兆2000億注ぎ込む
- ISに後藤健二氏が拉致されて殺された後、不用意な発言のせいでイスラム過激派に日本人が標的にされて、ダッカで殺される
- トランプのペットという意味でトランペットと海外で揶揄される
- 災害対策よりカジノ法案を優先
- 子どもの貧困が過去ワーストを更新
ざっとあげただけで、大多数の市井(しいとは絶対に読まない)の生活を困窮させる法案ばかりである。
更に書くと、今現在起こっているコロ助(新型コロナウィルス)失業や住む家さえなくなっている生活困窮者をほったらかしにして上級お友達と遊び惚けているは、相次ぐ消費税の増税で国民の消費が冷え込んで中小零細企業が倒産しても眼中になしである。
山本太郎氏が、安倍政権の政治を「アメリカと経団連にコントロールされた政治」と言ったが、まさに的を射た発言である。上記にあげたものは本当にアメリカの軍産複合体と大企業と竹中平蔵を只管儲けさせただけである。
そして、中国や韓国に毅然とした態度云々(でんでんとは絶対に読まない)と金もないくせに自民党大好き経団連命の憂国の士を気取る似非右翼は勝ち誇ったかのように言うが、海千山千な習近平や文在寅から相手にされていないだけである。もはや、日本は中国や韓国の後塵を拝しているだけである。
本来なら、先の参院選で自民を大敗させて内閣を総辞職させ、安倍晋三を田中角栄のように逮捕させなければならなかったのにこともあろうか自民が圧勝してしまった。金もないのに自民を狂信したり投票に行かなかったり(夜逃げしていたり住民票が実家にある派遣労働者や亭主の暴力から逃げている既婚女性は除く)した有権者の罪は重い。次の衆院選では自分が納めている税金がどのように使われているかをじっくりと考えて選挙に行ってほしい。それをしなければ、次に生活困窮するのはあなたです。決して、中国や韓国はあなたの生活には関係ない
戦争すら広告屋にとっては飯のタネ
先日、上記の「戦争広告代理店」という本を読んだのだが、そこには恐るべき内容が書かれてあった。 取り上げた事案は、90年代に起こったヨーロッパのユーゴスラビア連邦のボスニア・ヘルツェゴヴィナとセルビアの紛争なのだが、そこにはアメリカの大手PR会社(日本でいうところの広告会社)が武力ではない介入をして、世界のメディアをコントロールしていた実態が赤裸々になっているものである。
まず、アメリカをはじめ世界中の殆どの国が関心を示していないヨーロッパの片隅の紛争を、アメリカのPR会社がアメリカのメディアに掛け合って世界のトップニュースに仕立て上げ、そればかりかボスニアを絶対正義でセルビアを絶対悪に仕立て、世論を悉くボスニアを後押しさせた。まあ、これはボスニアの外相がアメリカのPR会社に何度も粘り強く交渉した結果のことなのだが、この作戦は成功した。
更に、世界へ自分たちへの行為を正当なものであることだと演説の文章は元より仕草なども細かく指導したのである。そうした結果、世界は見事にPR会社の手のひらで転がされていただけなのである。
この本を読んで思ったのが、今現在日本のみならず世界で騒がれている出来事は本当にそこで起こっていることがそのまま伝わっているのか、ということである。
今は衛星放送やネットの発達でボタン一つで世界の情報が簡単にわかるが、それとて映っているのはニュース番組の映像でしかも字幕や翻訳つきである。映像がCGの合成でさらに翻訳が間違っていてもよほど語学が堪能でなければ間違いや捏造などに気づくものはいないだろう。ひょっとしたら、今あなたが見ているニュースもPR会社の指導の下に編集された作り物かもしれない。画面に映っているものが真実といえるのは、生放送のスポーツくらいかもしれない。こんなのは、捏造などしようがないからである。
結局のところ、我々は自分で考えてニュースを判断しているようで実は権力者やPR会社によって思考を権力者の都合のいいように扇動させられているのかもしれない。
では、本当に自分で思考するにはどうすればいいだろうか?私は、古典などの何百年何千年前からある書物や世界の歴史書に触れるのがいいのではないかと思う。歴史は繰り返すという言葉があるように人間の行動や思考など有史以来殆ど変わっていない。故に、先人の知識や知恵に学べば少しは一つの物事でも色々な角度から検証でき、見えない誘導に引っかかることもなく自分だけの思考を保つことができるのではないだろうか。
#戦争 #読書 #広告代理店 #ヨーロッパ #ニュース #世論操作
何故日本人は戦争を賛美したか?そして75年経っても
太平洋戦争が終わって75年経過したが、ここ数年で先の戦争を賛美し、憲法を改正して二言目には中国や北朝鮮や韓国と戦争をしろという声が高まってきている。ただこれはかつて日本が通った道なのである。
というのも、日本は日清・日露戦争で対外国との戦争で連勝し、不平等条約をも改正し植民地を獲得してから欧米列強をも超えた世界一の神国気取りで傲慢になり、その後に開戦した第一次世界大戦や日中戦争ですっかり天狗になってしまった。そんな空気を批判したのは夏目漱石などの文学者くらいで、世論は誰も疑問を持たなかった。現代はそんな状況に極めて似ている。
このまま行けば、真珠湾攻撃を賛美し、少しでも戦争反対したら町の権力者やそれの機嫌取りをする取り巻き馬鹿犬らによる嫌がらせや蟹工船の小林多喜二のように特高に拷問を受けて殺されたりするようなことが当たり前のように起こるだろう。現代は国家権力が逮捕はできないが、その代わりにネットで個人情報を晒されて正義の味方鞍馬天狗や月光仮面気取りな私人がリンチをするだろう。その時に後悔しても遅いのである。
先の戦時中でも、本心から戦争や天皇陛下を万歳する人間など皆無に等しかったであろう。国民は、権力者の仕打ちが怖くて戦争や天皇陛下を万歳していたに過ぎない。特攻への志願や沖縄での集団自決も権力者の仕打ちが怖くて志願せざるを得なかっただけである。この辺のいきさつは「はだしのゲン」を読むとよくわかる。ゲンの一番上の兄は非国民扱いに耐えられなくなり、予科練に志願した。
そして、戦後75年経った現代はどうであろうか?書店に行けばニッポンは世界中から愛される偉大な国で、中国や韓国は世界の敵だという内容の書籍や雑誌が平積みされてたり、街頭では在日韓国人や中国人への差別デモがおこなわれたり、メディアは連日中国や韓国や北朝鮮に侵略されるという内容やそれに対抗する安倍総理は日本を守る英雄だと言わんばかりなことを垂れ流ししている。そして、そんな状況にSNSなどで異議を唱えれば無数の誹謗中傷でコメント欄はパンクするし、芸能人が政権批判をすれば世論やマスコミからリンチに遭い下手すれば仕事がなくなる。あの山本太郎氏も、休みの日に脱原発デモに一国民として参加しただけで事務所をクビになり芸能界を追放されました。これは見せしめといってもいいでしょう。
そして、政治家はそれを利用し、戦争放棄はもとよりあらゆる表現の自由や挙句は内閣の気分次第で表現どころかあらゆる国民の権利を奪い去る緊急事態条項が成文化されている憲法改正を発議するでしょう。そして、テレビをはじめあらゆるメディアで憲法改正に反対する者は非国民だという宣伝を広告屋とグルになって行い、さらに正義の味方鞍馬天狗や月光仮面気取りの金もないくせに自民党大好き経団連命の憂国の士を気取る似非右翼が憲法改正に反対する有名人かどうかを問わずネットリンチをするでしょう。そして、憲法改正がされて、北朝鮮が日本列島のはるか上空をロケットを飛ばしただけで緊急事態だといって国民のあらゆる権利を停止し、軍備のためだといってケツの毛すらむしり取るでしょう。そして抵抗すれば裁判すら受ける権利すら奪われて即射殺すら合法化されるでしょう。あるいは、作家や研究者のような知識人が徴用工紛いな労働に従事させられることも十分ありうるでしょう。そうなってからでは遅いのです。そうならないためには、国民が歴史や権力者の思考を学び、戦争によって誰が儲かるのかを分からなければいけません。
まあ、いきなり色々なことを学ぶことはできないでしょうから、まずはこの言葉を覚えましょう。「戦争なんてやめておけ、腹が減るだけだ」故・水木しげるさんのことばです。
靖国に行かない安倍晋三
今年も、安倍晋三は終戦記念日に靖国参拝はしませんでした。 それどころか、総理大臣に就任してから靖国にはまるで行ってません。日頃、中国や韓国に強気なことばかり言ってるくせにどうして肝心な終戦記念日の靖国参拝はしないのでしょうね?中国や韓国への配慮でしょうか?それとも、中国や韓国が実は怖いだけでしょうか?
で、更に安倍晋三の狂信者はどうして安倍晋三が靖国参拝をしないことに何一つ批判をしないのでしょうね?
日頃、靖国参拝を批判する野党議員はもとより自民党議員(石破茂など)をパブロフの犬のように反日だのなんだのと偉そうに言うくせに、何で安倍晋三には何も言わないんでしょうね?靖国参拝をしないイコール反日なら、安倍晋三なんてまさに反日非国民政治家そのものである。更に言うなら、先の天皇陛下は靖国に参拝はしませんでしたし、現・天皇陛下も靖国参拝はしていません。靖国参拝しないのを反日非国民なら、皇室ご一家は反日非国民の集団なんですね。よくわかりました。皇室ご一家を批判するなら、今すぐ不敬罪で死刑ですね。安倍晋三の狂信者は日本の戦前や今の中国や北朝鮮のような国家体系が好きで好きでたまらなく、日本国憲法を蛇蝎の如く嫌っているので刑事訴訟法の一切の手続きなしで逮捕されて、拷問を受けて殺されても国選弁護人もなしで裁判もなしでいきなり死刑になってもそれは望むところでしょう。
最も、靖国参拝を政治家が公務で行うことは、侵略戦争を賛美することになるので、望ましくはないでしょう。行くなら、誰にも言わず個人として行くべきです。それをわざわざひけらかすのは、僕ちゃんは偉大な軍人様を崇拝しているぞ、偉いだろうという自己顕示欲を天下に公言しているだけである。こんな自己顕示欲の塊みたいな僕ちゃんお嬢ちゃんが政治家として威張り腐っているのだから、日本はいつまで経っても世界中から馬鹿にされ続けるのである。
ありがとう、渡哲也さん
渡哲也さんが先日78歳で亡くなりました。謹んで御冥福お祈りいたします。
渡哲也といえば、私の中では西部警察の大門刑事が一番印象に残ってます。あのレイバンとショットガン姿は未だに目に焼き付いています。ただ、当時は渡さんは大門刑事の役は嫌だったらしいです。というのも、何で40歳過ぎてレイバン掛けてショットガンを持たなければいけないんだ、と思ったみたいです。
まあ、西部警察のおかげで舘ひろしや寺尾聰らが出世したのは間違いなかったので、西部警察は必要なドラマでした。今はあれだけスケールの大きいドラマは作れないです。
他にも、竹中直人主演の秀吉での信長や滝沢秀明主演の義経の清盛も印象深いです。ただ怖いだけでなく、父親のような暖かさをも兼ね備えた今までにない信長や清盛を見事に演じてました。
そして、渡さんは俳優だけでなく災害地域の炊き出しなどを通じて被災者に本気で寄り添ったりもし、男の美学というのも実践していた方でした。俳優としても人間としても数多くのものを世に残してくれました。今まで我々を楽しませてくれてありがとうございました。あの世で石原裕次郎さんや渡瀬恒彦さんとの再会を楽しんでください
それでも日本が核武装してはいけない理由
75年前の今日(8月9日)、広島に続いて長崎にも原爆が投下され一瞬にして人間が土人形のようにグズグズに溶けて消えました。こうして、日本は前代未聞の被爆国となりました。
そして、現代社会でも核兵器はなくなるどころか世界中で製造されています。つまりは、地球上が2万年生物が住めなくなり人間すら生きられないような状況が明日起こってもおかしくないのです。 こんな状況の中でさえ日本は頑なに核兵器だけは輸出入をしないという誓いは守っています。
ところが昨今、日本も核武装しろという声が高まってきているようです。それに反対すれば、金もないくせに自民党大好き経団連命の憂国の士を気取る似非右翼が馬鹿の一つ覚えの如く中国や北朝鮮やロシアに言えと偉そうに喚き散らしますが、地球上の一国家にすぎない日本ごときが言っても中国などの大国が相手にするわけがありません。
なら、日本が核装備しろということにはなりません。それだけはやってはいけないのです。
何故なら、日本人はもはや一億総幼稚園児状態だからです。園児は、新しいおもちゃを手にすると、大概は興味を持ち、気に入ればそのおもちゃをずっと手放しません。それと同じで、核兵器を手にしたら幼稚園児レベルの日本人は絶対に使いたがります。そして、面白おかしく中国や韓国や北朝鮮に核兵器を使うでしょう。そんなことになったら、日本発の世界核戦争になってゴキブリでさえ住めない星になって再生するのに何億年かかるのでしょうか。核戦争が起こって人間は生き残れません。北斗の拳みたいな世界になるのは漫画だけです。
それに、原発でさえまともにコントロールできず、面白おかしく放射能を福島にばらまいた日本がピンポイントで中国や北朝鮮を狙えるとは思えません。間違えて大の親日国であらせられる台湾様や東南アジア諸国に誤爆するでしょう。そうなったら、誰がどう責任を取るのでしょう。
そして、核を保有しているのは中国や北朝鮮やロシアだけではありません。それとも、世界中の大の親日国様は核を全く保有していないのでしょうか?そもそもアメリカだって核兵器は相当数もっているでしょう。それに関しては何も言わないのでしょうか、金もないくせに自民党大好き経団連命の憂国の士を気取る似非右翼どもらは。
もし、中国や北朝鮮が日本を潰したいなら、とっくの昔に原発を核兵器で攻撃しているでしょう。そうなれば、日本なんて簡単に滅びます。それをしないのは必要がないからだし、それに外国は日本人より精神年齢は高いからでしょう。核兵器を造るのは軍産複合体の経営者と大株主を儲けさせたいためだけです。兵器ほど儲かるビジネスなんてそうそうありませんから。
結局、核廃絶を訴えるのは人殺しを金儲けに利用する奴らとの戦いなんです。世界でも強大な軍産複合体に対抗するには世界唯一の被爆国である日本が音頭をとって核兵器禁止条例に署名して世界の国家を世界の核保有国に物申すしかないんです。もし、金もないくせに自民党大好き経団連命の憂国の士を気取る似非右翼が言うように世界の国家の殆どが日本大好きな親日国家なら、核兵器禁止条約に二つ返事で賛同してくれるはずです。それすらできないのであれば、日本なんて世界中から馬鹿にされる5等国家ということですね。
#核兵器 #戦争 #長崎 #原爆
はだしのゲンが見た地獄
- 作者:中沢 啓治
- 発売日: 1993/04/01
- メディア: コミック
75年前の今日(8月6日)、広島に原爆が投下されました。そして、今でも被爆者はいつ発病するかなどという恐怖に怯えています。こういった方々は今でも戦争は終わっていません。戦争というのは、被害者からしてみればいかなることがあっても終戦はないのです。
原爆によって町や人間がどのような状態になったかというのはやはり「はだしのゲン」を読むのがいいと思います。漫画でも、ガラスが全身に突き刺さった女の子や全身の皮膚が溶けて人間としての原型すら留めていない人間や大量の蠅がたかっているシーンや建物が跡形もなくなっているシーンなど、作者が見た状態に極めて近い状況が描かれており、漫画でも目を背けたくなります。しかしながら、目を背けてはいけないのです。それが戦争であり核兵器の実態なのです。
そして、現代でも世界各国に核兵器が存在し、明日にでも第二第三の広島や長崎の惨劇が起こってもおかしくない状況が続いています。なにせ、核ミサイルを飛ばす気はなくても間違えてボタンを押してしまえば飛んで行ってしまうのだから。
そんな状況に対して日本ができることは、核拡散防止条約に署名し賛同国を少しでも増やし世界唯一の核兵器被害国としてアメリカなどの核保有国に対して物言うことです。アメリカが核を放棄すれば中国や北朝鮮だって核など持たないでしょう。中国などが核を保有しているのはアメリカが核を持っているからです。血反吐を吐くマラソンはどこかで終わらせないといけません。
話は変わりますが、はだしのゲンで中沢啓二が描きたかったことは、勿論原爆の実態であることでしょうが、そんな惨劇を招いた国民の全体主義と村八分や朝鮮人差別というのも同時に描きたかったのではないでしょうか。
というのも、ゲンのお父さんは町内会での竹やりの練習を馬鹿にしたりしてひたすら戦争に反対してました。そのために栽培していた小麦を荒らされたり、あるいはゲンのお母さんが買い物に行っただけで聞こえるように罵倒されたり、ゲンのお姉さんが学校の教室から物がなくなって真っ先に疑われて男の教員の前で裸にされたりという侮辱を味わっています。これこそが全体主義や同調圧力の実態でしょう。そして、そんな同調圧力がいつまでも戦争を長引かせ、原爆に限らず沖縄や硫黄島のようなこの世の地獄が日本各地で起こってしまったのでしょう。
しかしながら、ゲンの一家の悲劇は原爆だけでは終わりません。原爆によってお父さんとお姉さんと弟と家を失ったゲンは生き残ったお母さんと生まれたばかりの妹とお母さんの学生時代の友達を頼ることになります。お母さんの友達はゲンたちを歓迎しますが、姑と子供が執拗にいびられます。そして、そんな仕打ちに耐え切れなくなったゲンたちは予科練から戻ってきた一番上の兄と合流してお母さんの友達の家を飛び出しました。
そして、その後も様々な困難があるのですが、その中でお母さんが感じたことは日本人は弱いものを見ると容赦なく容赦なく弱い者いじめをするということでした。
人間は困難に陥った時孤立したり罵倒されたりするのも戦争と同じぐらいのじょごくであるということがはだしのゲンを読んで思ったことです。
中沢啓二氏は、全体主義や同調圧力は人を容赦なく殺すということをはだしのゲンを通じて核兵器の実態と同じように伝えたかったのではないでしょうか。
人類が生きている限り戦争はなくなりませんが、せめて国民ができることは戦争を賛辞するような政治家だけは絶対に狂信しないことくらいでしょう。そして、他国の戦争を他人事は思わないこと。そして、戦争で儲けるのは軍産複合体の経営者と大株主だけだということを認識する。これだけでも、物の見方は変わるはずです。
人類が滅ぶのはやはり世界核戦争でしょうか。現実に世界で核が同時に使われたら人類なんてあっという間に滅びます。北斗の拳みたいなことはあり得ません。