超激辛非国民ブログ

1億回閲覧されても絶対にテレビには取り上げられないブログです。読むと所謂まともな日本人様は不愉快になります。

選挙へ行かないあなたへ

 立憲政治の国では、その政治は一から十まで法律に基づいて行われる。したがって、国民生活の幸不幸はすべて法律の出来具合で決まる。もし立法府が、国民の権利や自由を束縛したり、不当・不公平な税金をかけるような法律をつくれば、国民の被る迷惑は甚大であろう。いかなる場合にも、絶対に国民を裏切らない法律制定者をつくるか否かを決める力は、一票の選挙権である。この一票こそ、人間の生命・財産その他の権利・自由を確保する最後唯一の自衛権であることを知らなければならない。

 

 これは、明治時代から戦後まで政治家を務め、憲政の父と称された尾崎行雄のことばである。まさに立憲政治・民主主義の的を射たことばである。

 しかしながら、日本人の中に選挙権がこれほどの意味をもっていることを認識している者がどれほどいるだろうか?認識していないからこその投票率の低さなのだろう。何せ、国政選挙ですら投票率が50%を割ることが当たり前になっているのだから。

 選挙に行かないというのは、イコール政治家が法律を無視していきなりあなたを逮捕して裁判も受けさせず死刑にしたり、死刑以前に蟹工船小林多喜二みたいに取り調べで拷問を受けて殺されても構わない。あるいは、いきなり私有財産を取り上げられても構わないということを国家権力に対して公開しているようなものである。何せ、国家権力に対して白紙委任をしたとみなされるのが選挙に行かないということなのだから。

 

 よく日本の民主主義が一方的に与えられたものだと言われているが、何を言うのだろうか?確かに西欧諸国みたいに革命で勝ち取ったものではないが、先の戦争で数百万人の犠牲や壊された町や莫大な戦費のはてにもたらされたとは思わないのか?もしそれらのものがなかったら、日本は未だに北朝鮮や中国みたいに国家権力への批判など絶対に許されない国のままだったであろう。

 

 さて、2020年7月5日は東京都知事選がある。東京都の住人は小池百合子に対しどのような審判を下すのだろうか?まあ、結果は見えているが。投票にも行かず、弱い者いじめが大好きな日本人が山本太郎氏や宇都宮けんじ氏を都知事にしたいとは微塵も思わないだろう。尾崎行雄が草葉の陰で嘆き悲しんでいるのが目に浮かぶ。