超激辛非国民ブログ

1億回閲覧されても絶対にテレビには取り上げられないブログです。読むと所謂まともな日本人様は不愉快になります。

失業した非正規者労働者への罵倒は恩知らず

 今回のコロ助(新型コロナウィルス)や10年以上前のリーマンショックで多くの非正規労働者が失業した。今回もそうだが、こういう時に決まって聞こえるのが自己責任論である。SNSのコメント欄でも、SNSを全く知らない団塊以上でも決まって偉そうに言うのがまともに勤めないのが悪い、無能なのが悪い、一生懸命勉強しなかったのが悪い、そんな怠け者はみんな死んでしまえ、という明らかな差別である。元々、日本人は会社に正規雇用で勤めて、何十年先のことまで考えて貯金するのが常識で些末な逸脱さえも許さないという歪んだ価値観の持ち主が99.9%いるが、21世紀になって階層社会が進んでいくにつれてそれがより一層顕著になったようだ。

 

 しかしながら、非正規労働者を20世紀のときより何倍も増やしたのは、外ならぬ自民党経団連である。これは、正規労働者より非正規のほうがコストが掛からず、浮いた金を内部留保というぜい肉や働きもしない大株主への配当金へ回したいだけの企業戦略である。で、その結果若年層の4割近くは無能で傲慢な銭ゲバ経営者の気分次第で即失業という、安全ロープもないロッククライミング状態で労働させられている。

 

 それは、商品の値段にも反映されている。例えば、コンビニやスーパーで売っているカットサラダである。あれらはだいだい120円か高くても200円もしないで売られている。それから、同じく298円の弁当も売られているのを見たことがあると思う。しかし、それらがどのような過程で作られているかを知っている者はかなり少ないだろう。それらは、殆どが非正規労働者やあるいは東南アジアなどの貧民国からの出稼ぎ労働者が劣悪な環境で作っているのだ。さらに言えば、その辺を走っているプリウスや悪趣味極まりない黒塗りの高級車だって、機械油や鉄粉にまみれて造っているのも非正規労働者である。その他にも、非正規労働者がなくてはならない職場など掃いて捨てるほどある。

 日本に住んでいて、非正規労働者の恩恵を受けていないものなどほとんどいないだろう。そもそも、一番恩恵を受けているのは経営者である。労働者にかかる金を自分たちの役員報酬や大株主へたんまり配当を渡した大株主への機嫌取りがいくらでもできるのだからな。

  

で、その結果、日本経済はというと、今まで面白おかしく馬鹿にしてきた中国や韓国に先を越され、インドやインドネシアにさえ追い越されるのも時間の問題になっている。そして、自動車や家電の不良品が考えられないくらいに新聞やニュースをにぎわせるようになっている。これはある意味当然の帰結である。いくら真面目に働いても、自社製品すらローンを組んで買えず、経営者の気分次第でクビになるような職場で誰が力入れて働こうと思うだろうか?そんな働き方で造られたものが世界で通用するわけがない。

 以前、カルロス・ゴーンが2万人をクビにしたとき、何故か労働者までゴーンを狂信し総理大臣にしたいとまで言っていたが、本来なら労働者は怒らなければならなかったのだ。本来労働者は正規だろうが非正規だろうがやっていることは同じなんだよ。大株主や経営者の老後の安定を図るための使い捨ての部品であるということがだ。

 

 そうやって、労働者が労働者を偉そうに見下している間に、竹中平蔵みたいな人を人とも思わないやつが、ますます金儲けのために労働者をゴミ扱いする法案を自民党に可決させているではないか。

 

 結局、労働者が労働所を罵倒したところで労働者の立ち位置なんざ全く変わりはしない。むしろ、自民党経団連そして竹中平蔵を儲けさせるだけだ。日本の労働者を騙すことは、戦時中に朝鮮半島の人間を嘘八白の求人で徴用工にしたり従軍慰安婦にすることより1000倍簡単なことだ