超激辛非国民ブログ

1億回閲覧されても絶対にテレビには取り上げられないブログです。読むと所謂まともな日本人様は不愉快になります。

戦場に行く人がいるからこそ

 何年かに一度、地球上の紛争地帯に行ってそこの武装勢力に拘束されたり殺される日本人が必ずいるが、その時に必ずいるのが大多数の日本人が3度の飯より大好きな自己責任論である。最近ではISに3年以上も拘束された安田純平氏がその対象である。そんなことまで自己責任になったら、戦場のような命がけの取材など本当に誰もいかないだろう。

 そもそも、紛争地域の情報が指一本で鼻くそをほじくりながら安全地帯で呑気に見られるのも、現地へ行って取材をする人間がいるからこそできるのである。取材は決してパソコンやスマホが歩いて行うわけではない。そんな簡単なことも分からないほど日本人というのは馬鹿になったのか?まあ、そういう人間は戦場の地獄をいくらモニター越しに見ても聞いても自分が住んでいる地球上の出来事とは思わず異次元かゲームの世界のこととしか思わないだろう。

 しかしながら、戦争は他人事ではない。だからこそ戦場ジャーナリストという職業に従事する人間は世界中にいるし、そんな人のおかげで戦争を考えるきっかけができるのである。

 戦場の真実を伝えるためには、ときには国家権力に逆らわなければいけないこともあるし、そうしなければ戦争を世に伝えることなどできない。もし、渡航禁止命令にぺこぺこしていたら、戦場の報道はすべてその地域の政府や軍の発表をただ垂れ流すだけである。政府や軍なんて不都合な真実なんて絶対に発表などしないのだから、ときの権力者にどうぞ騙してください、と宣言しているようなものだ。そんな報道はテープレコーダーでもできる。

  

 よく、したり顔で偉そうにマスコミがーとぬかす馬鹿がいるが、ではそんな人間はマスコミに何を求めているだろうか?国家権力の言いなりにただ政府発表を一言一句言うだけならテープレコーダーだけ置いていればいい。テープレコーダーのほうが聞き間違えはしないからな。マスコミがーというなら命を懸けて取材をし、国民に真実を伝えようとするジャーナリストをもっと称賛しろよ。少なくとも、殆どの国民に関係ない芸能人の犯罪や不倫ばかりを垂れ流す芸能レポーターなんぞよりも社会に必要なことをしているのが戦場ジャーナリストや戦場カメラマンなんだよ。

 

 少なくとも外国では国家権力に逆らって戦場に取材をして拘束されたり殺されたジャーナリストを自己責任と偉そうに罵倒する者はここまでいないだろう。野球選手のダルビッシュ有安田純平氏の自己責任論はおかしいと異議を述べていた。

 

 ここからは私見だが、私は戦場の報道でいろいろなことを考えるきっかけを手に入れた。 

 簡単に言えば、戦争が起こるきっかけは何かとか、何故戦場では人は残酷になり民間人さえも面白おかしく殺すのかとか、あるいはその戦闘で自分の年収の数百年分がミサイルを飛ばすのに使われるのかとか、究極はその戦争によってどんな軍産複合体が儲かるのか?といったことである。

 ジャーナリストの真の報道はこれほどまでに人間の思考力を向上するきっかけを与えてくれるのである。私は戦場ジャーナリストを心底尊敬したい