超激辛非国民ブログ

1億回閲覧されても絶対にテレビには取り上げられないブログです。読むと所謂まともな日本人様は不愉快になります。

真のベーシックインカムとは

 世間には生活費を得るの必要上、必ずしも自分の嗜好以外の職業に就き貴重の日月を空過するものが多い。これらの人々もその生活費が保障されれば嫌いな仕事に就かず、その好む所に従事して天稟を全うすることができる。

 これは、明治時代から戦後まで政治家をやっていた尾崎行雄の言葉である。これこそまさにベーシックインカムの発想である。

 最近、竹中平蔵ベーシックインカム論を打ち出したが、その内容は生活保護はおろかあらゆる社会保障を排除して月7万円の支給という明らかに殆どの国民をより一層の貧困状態にするものでしかなく、尾崎行雄ベーシックインカム論とはおおよそかけ離れたものである。

 もし、竹中平蔵ベーシックインカムが現実のものとなれば、たちどころに出費は現在の数倍は膨れ上がり、医療だってあっという間に破綻してしまうだろう。何しろ医療費がアメリカのように全額負担になるのだから。

 いくら普通に労働してそれに月7万円の支給があったとしても、ひとたび癌などの重病で長期入院をすれば、保険も一切ない状態で入院代や手術代を文字通り全額自腹になるのであっという間に一家は破産するだろう。現にアメリカでは虫垂炎の手術ですら支払えずに一家破産など珍しくない。

 何故、竹中平蔵が突然こんなことを言い出したのかを考察してみた。その結果、外資の保険会社に日本人を次々に加入させて、そのおこぼれに与かろうとしている以外に考えられない。竹中平蔵は、自分が儲けたいがために自民党経団連とグルになり派遣業の制限を製造業にまで解禁させ、その結果国内に貧困労働者というあり得ない状況を作り出し、自分はパソナの会長になって役員報酬1億円を分捕るという凶悪犯罪レベルのことをやっている過去がある。そんな奴が、国民の生活の向上など考えるわけがない。

 もし、月7万無条件でもらえるなら社会保障なんてなくてもいいやと思い、竹中平蔵やそれとグルになっている自民党を狂信するなら、もう一度考えてほしい。もし、いきなり経営者があなたを自主退職させるためだけに追い出し部屋部署に無理やり異動させて、心身が喪失するまでいじめ抜かれて自主退職して労働による収入がゼロになったら、月7万円で医療費全額負担で生活できるのか、ということを。

 

 本来のベーシックインカムとは、日本国憲法25条にある健康で文化的な最低限度の生活ができるものでなければならないはずである。それを念頭におけば、竹中平蔵よりも尾崎行雄ベーシックインカム論の方が明らかに正論を言っているであろう。

 勿論、尾崎行雄ベーシックインカム論を現実にするには、財源の確保以外にも様々な困難が待っていよう。しかし、あきらめてはいけない。人間として生きている以上は、誰だって天稟を全うする権利はあるのだから。それに好きなことをして収入を得られればやがてはそれが会社員より何十倍になったりもするかもしれない。また、会社員をやっていても、尾崎行雄ベーシックインカムがあれば過労死するまで働かされる前にさっさと辞めてしまうことも簡単にできるし、生活に困らなければまた慌てて再就職して失敗したりすることもなく、本当の自分と向き合うこともできるだろう。

 

 


【人間選別】ベーシックインカムが導入されたらどうなるのか!?

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  • 作者:山森亮
  • 発売日: 2009/02/17
  • メディア: 新書