超激辛非国民ブログ

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プロレスリングNOAH2021年2/12日本武道館大会を考察する

昨日(2021年2月12日)、プロレスリングNOAHが11年ぶりにかつてのビッグマッチの聖地と言われた日本武道館で試合が行われた。
メインは、現在進行形のチャンピオンの潮崎豪とリビングレジェンドで58歳の武藤敬司GHCヘビー戦で、結果は30分近い死闘の末武藤が勝利した。
これだけ聞くと、潮崎が年寄りに負けるほど弱いチャンピオンなのかと思われてしまうが、長年プロレスを見ていれば、潮崎が弱いわけではなくむしろ武藤が桁外れの強さを持っていることは明白である。それは、58歳とは思えないほどの肉体を維持し、フランケンシュタイナーなど年齢的には明らかに厳しい技を難なく出せるほどの動きができていたからである。
プロレスラーというのは、他のスポーツや格闘技と違ってエンターテイメントに近いものなので高齢になっても病気や怪我をせず体が動けてお客さんを楽しませる技を出せれば何歳になってもできるものだか、それにしても武藤は別格である。何せ、同世代のレスラーは亡くなっていたり(橋本真也)、リタイアしていたり(蝶野正洋)なのにである。更に、他団体の同世代(三沢光晴川田利明小橋建太田上明)だってやはり亡くなっていたり引退していたりもする。
こう考えると、プロレスの神様は最後には武藤に奇跡をもたらしたと言ってもいいだろう。

この結果は、NOAHのみならずプロレス界全体に影響を少なからず与え、またファンにも衝撃を与えたのではないだろうか?
最近は、30歳代20歳代で体重も軽く名ばかりヘビー級なレスラーによる見映えの派手な技の応酬や、乱入や笑いの演出が持て囃されている中で、昔ながらの王道プロレスストロングスタイルプロレスの激闘がたしかにあり、それがお客に喜ばれていたのだ。そして、そんな試合が堂々と行われたプロレスリングNOAHに敬意を表したい。
さて、これからのNOAHだが、武藤がチャンピオンになり当然これからは武藤が狙われる立場になったが、武藤はスポット参戦になるので挑戦者選びも難しくなるだろう。本来はすぐにでも潮崎にリターンマッチをしてほしいところだが、潮崎も1年以上に渡ってコロナ禍の中で過酷な防衛戦を重ねてきたのでしばらくは休むであろう。そうなると、清宮か中嶋あたりが挑戦するかもしれないが、今なお昔と変わらない強さを誇る武藤に勝つのは極めて難しいだろう。しかし、武藤からタイトルを取り返すのは丸藤や杉浦ではダメなのだ。それでは潮崎や中嶋達が真のNOAHの中心にはなれない。武藤に勝たなければ意味はないのだ。生きる伝説を勝負でも内容でも越えなければNOAHに未来はない。

今の潮崎や中嶋や清宮ならそれができると思っている。あれだけ落ちぶれたNOAHを日本武道館大会ができるまで甦らせたのだから。これから、ますますNOAHが楽しみになってきた。

#武藤敬司 #プロレスリングノア #日本武道館
#潮崎豪