超激辛非国民ブログ

1億回閲覧されても絶対にテレビには取り上げられないブログです。読むと所謂まともな日本人様は不愉快になります。

戦争すら広告屋にとっては飯のタネ

 

   先日、上記の「戦争広告代理店」という本を読んだのだが、そこには恐るべき内容が書かれてあった。 取り上げた事案は、90年代に起こったヨーロッパのユーゴスラビア連邦ボスニア・ヘルツェゴヴィナセルビアの紛争なのだが、そこにはアメリカの大手PR会社(日本でいうところの広告会社)が武力ではない介入をして、世界のメディアをコントロールしていた実態が赤裸々になっているものである。

 まず、アメリカをはじめ世界中の殆どの国が関心を示していないヨーロッパの片隅の紛争を、アメリカのPR会社がアメリカのメディアに掛け合って世界のトップニュースに仕立て上げ、そればかりかボスニアを絶対正義でセルビアを絶対悪に仕立て、世論を悉くボスニアを後押しさせた。まあ、これはボスニアの外相がアメリカのPR会社に何度も粘り強く交渉した結果のことなのだが、この作戦は成功した。

 更に、世界へ自分たちへの行為を正当なものであることだと演説の文章は元より仕草なども細かく指導したのである。そうした結果、世界は見事にPR会社の手のひらで転がされていただけなのである。

 

 この本を読んで思ったのが、今現在日本のみならず世界で騒がれている出来事は本当にそこで起こっていることがそのまま伝わっているのか、ということである。

 今は衛星放送やネットの発達でボタン一つで世界の情報が簡単にわかるが、それとて映っているのはニュース番組の映像でしかも字幕や翻訳つきである。映像がCGの合成でさらに翻訳が間違っていてもよほど語学が堪能でなければ間違いや捏造などに気づくものはいないだろう。ひょっとしたら、今あなたが見ているニュースもPR会社の指導の下に編集された作り物かもしれない。画面に映っているものが真実といえるのは、生放送のスポーツくらいかもしれない。こんなのは、捏造などしようがないからである。

 結局のところ、我々は自分で考えてニュースを判断しているようで実は権力者やPR会社によって思考を権力者の都合のいいように扇動させられているのかもしれない。

 

 では、本当に自分で思考するにはどうすればいいだろうか?私は、古典などの何百年何千年前からある書物や世界の歴史書に触れるのがいいのではないかと思う。歴史は繰り返すという言葉があるように人間の行動や思考など有史以来殆ど変わっていない。故に、先人の知識や知恵に学べば少しは一つの物事でも色々な角度から検証でき、見えない誘導に引っかかることもなく自分だけの思考を保つことができるのではないだろうか。

 #戦争 #読書 #広告代理店 #ヨーロッパ #ニュース #世論操作