何しろココがヘンだよ憲法改正
またしても憲法改正への批判だが、改憲ばんざーい人間の主張の一つに、現憲法はアメリカの一方的な押し付けだー、と得意気にぬかす馬鹿が相当数いるが、そいつらは日本国憲法の制定の過程を全く知らないということを天下に公言しているようなものだ。
簡単に言うと、終戦後GHQは憲法の書き直しを日本側にさせたが、内容が天皇主権だの基本的人権の尊重が不十分だったりというお粗末なものだったので、GHQが専門家などと一緒に国民主権や基本的人権の尊重といった民主主義を示す内容を大急ぎで作ったのである。
そして、それを元に日本側と何回も協議してやっとの思いで完成させたのである。ドラマの題材にしてもいいくらいの日本とGHQの鬩ぎ合いがあったのである。
それに対して、アメリカの押し付けだ、などというのは憲法を完成させた先人に対してあまりにも無礼ではないだろうか。これは、ノンフィクション作家の保阪正康も言っていることである。
そして、何よりも昭和天皇に対する侮辱でもある。何故なら、昭和天皇は象徴天皇の条文を見て、象徴天皇でいいじゃないかと喜んだのである。
日頃、天皇陛下ばんざーいなやつらが何で昭和天皇が喜んで認めたものをアメリカの押し付けだーなどと偉そうに批判するんだ。それこそ、昭和天皇に対する何よりの不敬ではないのか。
昭和天皇が象徴天皇を喜んだのは、天皇主権と現人神扱いされたことが軍国主義化した挙げ句310万人の犠牲や国土の焼け野原というのをわかっていたからではないのか。
そしてそれは、上皇陛下や今の天皇陛下もそれはわかっているから護憲派になっているのではないか。
今の自民党の改憲案は天皇主権になったいる以上、上皇陛下や天皇陛下は喜ぶとは思えない。何故なら、天皇陛下は主権なんざ欲しいとは思ってないからだよ。皇室ご一家の願いはひたすら国民の平和と安全が続くことだけだよ。
皇室ご一家ばんざーいというなら、憲法改正に反対しろよ。あんな改憲案にばんざーいしている時点で不敬罪極まりないだろう。つくづく現代の改憲ばんざーい人間は底なしの馬鹿である