妖怪の孫
安倍晋三のドキュメンタリー映画の妖怪の孫を見たが、なぜ安倍政権が憲政史上最長の政権を維持できたのかというのが改めてわかった。
まず、自民党の狂信者の質が明らかに変化している。今までの自民党の狂信者特に地方の農村などは、橋やスポーツセンターを建設したり道路の舗装していたからというのが大半であったが、安倍政権は現代の若者の必須アイテムであるSNSを利用して生活困窮者や隣国憎しを無数に訴えてそれと戦うぞというアピールした。それが余程若者の琴線に触れたのか、若者から熱狂的な支持を得た。
特に、安倍政権下での生活保護をはじめとする社会保障の削減を国民は狂喜乱舞した。自民党の政権返り咲きの大半の理由はこれである。だから、片山さつきの生活保護バッシングや世耕弘成の生活保護者に人権のフルスペック云々という人権意識の欠片もない政治家を重宝した。
これも、SNSを利用してホームレスなどの生活困窮者を自己責任論で罵倒し続けた産物だろう。
更に、政権批判をするメディアや評論家などを様々な圧力を行使してテレビなどから締め出した。
こうして、テレビとSNSの両メディアを牛耳り国民に一番目に付くSNSとテレビは自民党ばんざーい安倍大権現ばんざーい一色となり国民は簡単に安倍晋三狂信者と成り果てた。
こうして、国民をメディアの力で飼い慣らした安倍政権はほぼ一党独裁体制を築いたといえる。
そして、映画は安倍晋三個人をも分析していた。それは、祖父の岸信介と父親の安倍晋太郎にコンプレックスを持っていたということだ。
特に岸信介へのコンプレックスは半端ではなく、岸信介ができなかった憲法改正を安倍はやろうとしていた。安倍からすれば、憲法改正の目的などどうでもよく、改正の為の改正でありそれさえすれば岸信介を超えられると本気で考えていたとしか思えない。だから、現憲法をみっともないなどと人前で堂々発言できるのである。
こんな人間を投票用紙に書き続けた有権者はまさに飼い慣らされた羊も同然で奴隷ですらない。民主主義だけでなく、世界の歴史や昭和の歴史をもう一度勉強しなおせと言いたい。