治安維持法の布石
今日、岸田文雄の演説中に爆発音がして、犯人は呆気なく逮捕された。動機などははっきりしていないが、まあイタズラYou Tuberではないことは確かで、自民党や岸田内閣に恨みを持っての犯行だと思われる。
それにしても去年の安倍晋三狙撃といい政治家狙う事件が立て続いている。それそのものは構わないし、殺されたくなかったら国民の生活を苦しくするような政治をしなければいいだけである。それができないなら政治家辞めろ。金なんて幾らでもあるんだから問題ないだろう。
ただ、政治家というのは国民の生活を苦しくして更に従わせるためには手段を選ばないので、こんな事件が起これば真っ先に利用することを考えるだろう。
テロや政治家を襲う事件が発生すると、必ず治安の悪化だの民主主義の崩壊だのとマスコミを使って国民を不安に陥れる。そして、国民の権利を制限する悪法をあっという間に可決させてしまう。国民も不安で仕方ないのでろくに反対もしない。むしろ大歓迎する。
そんな大袈裟な、と思うかもしれないがかつてそんな悪法が施行されたことがある。それは、1925年に施行された治安維持法である。これは元々は共産主義者を弾圧する法律であったが、次第にエスカレートしてきて、蟹工船の小林多喜二を拷問死させたり、太平洋戦争が始まったら戦争反対と言っただけで警察に連行されていったりした。
そして現代は日本国憲法の関係で表立って政治批判をした国民を逮捕はできないが、政権批判をするマスコミに政治的圧力をかけて政権批判を見事に萎縮させている。
それだけでも効果抜群だが、治安維持法を施行すれば、マスコミでない国民がブログやSNSで政治批判をしただけで数時間後には令状もなく逮捕されて拷問を受けるだろう。そして、国家転覆を企んでいたと言っておけば国民は狂喜乱舞する。まさに政治家パラダイス。
もし、治安維持法を大歓迎するなら、明日あなたは逮捕されても射殺されても何一つ文句言えませんよ。それはあなたが望んだことなのだから